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ワインを熟成させるといしくなります。熟成に適したワイン、熟成の方法、種類、どういうものかがわかります。

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ワインの熟成について

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できたばかりのワインは、味が荒らしくて、とがった感じがしています。
それをまろやかにしてくれるのが、熟成です。

期間はワインによって違いますが、だいたい1~2年くらいで、ステンレスタンクで貯蔵します。
高級ワインでは、木樽で熟成させるものもありますが、
瓶詰めした後、保管庫でビン熟成させるタイプもあります。

熟成の種類

長く熟成させれば、ワインはおいしくまろやかになるというものではありません。

ワインは生きていますから、容器に入れて、ただ置いておけばいいということはなく、
熟成の間も、ワインの中ではいろいろなことが起きています。
温度や貯蔵庫の環境などの管理を怠ると、酸化しすぎて、酢になってしまうことも起こりえます。

熟成によって、ワインどう変わるか

熟成の間ワインに起こっている変化は、発酵によってアルコールと脂肪酸が結合し、エステルというフルーティーな芳香の成分になります。
また、ほかの成分も複雑に混じりあって新たな成分になり、風味が豊かになります。

ただ、長く寝かせおけばよりおいしくなるわけではなく、ワインによっては劣化してしまうものもあります。
つまり、ワインには寿命があるということになります。


ワインの熟成期間と飲みごろ

ワインには、飲みごろの時期があります。ワインが最もおいし感じられるときるときです。
最適な熟成期間は、ワインのタイプによって違います。

ワイン 熟成 年数フレッシュタイプ

早飲みタイプのワインで、ヌーボーや南フランスのロゼ、お手頃価格のワインやスパークリングワインなどで、
3か月から、長くても1年半くらいの熟成です。

ワイン 熟成 年数熟成タイ

十分な熟成期間を置いたワインです。飲みごろまでに5年以上熟成させますが、中には20年、50年問ものもあります。高価な赤ワインに多く、フランスのボルドーやイタリアのバローロなどがあります。

ワイン 熟成 年数中間タイプ

このタイプのワインが最も多く、短いもので1年、長くて10年くらいのもありますが、2,3年から7年くらいに飲みごろになるのか多いようです。

ワイン 熟成 年数


熟成・貯蔵の方法による違い

ワインを発酵させたり貯蔵する方法は、3通りあります。
それぞれに特徴があり、造りたいワインのコンセプトに基づいてどの方法を使うかが決まってきます。
果汁だけで造られる白ワインや、大量に生産するワインは、ステンレスタンクを使います。

木樽による発酵・熟成

ワイン 熟成 年数

木樽は、木の香り成分が加えられ、ほんのわずかながら木目から空気や水分が出入りし、酒質に影響しています。
熟成中もワインの中では微生物の働きや酸化によって様々な変化が起こり、また、水分が蒸発して減ったりするので、温度を低く抑えたり、減った分を補填したりと、管理を怠ることができません。

新樽と古樽
一度使った樽は、古樽になります。
新樽は、木の香りが強目にワインにつきますが、古樽になると、木の香味成分の溶け出る分が少なくなり、落ち着いた樽香になります。

フレンチオークとアメリカンオーク
樽材に使われるのは、フレンチオークとアメリカンオークですが、フレンチオークはバニラのような香りがつきますが、材質が水を通しやすく漏れないように造るためには手数がかかり、高価になります。アメリカンオークは材質が密で、ココナツのような甘い香りがつきます。

ローストの仕方
新樽では木の香味が強くなってしまうので、内側を火で焦がします。ローストといいますが、強さによって、ライト、ミディアム、ヘビーに分かれます。
軽くローストすることによって、バニラのような香がついてきます。
徐々に度合いを強めると、バニラ香からココアやチョコレートのような香りになり、へ―ビーローストになると、コーヒーのような香りになります。

ステンレスタンクによる発酵・熟成

ワイン 熟成 年数

密閉性が高く、ワインの酸化を防げるので、フレッシュさやフルーティーさを活かしたい白ワイン造りに使われます。
また、衛生管理もしやすく、大量生産に向いているので、世界中で多く使われています。

オーク樽だとコストがかかってしまいますので、タンクの中にオークチップを入れて、ワインにオーク樽のような香りをつける方法がとられることもあります。

区別はむづかしいのですが、手ごろな価格でオーク香がするものは、オークチップを使ったものと思っていいようです。

瓶発酵・熟成

ワイン 熟成 年数

ほとんど空気に触れることはないのですが、水やアルコールはコルク栓からほんのわずかながら失われます。

空気に触れないということは、酸化しにくいので、フルーティーな香りが生まれやすくなります。
リンゴ酸、酒石酸、乳酸とエタノールが反応し、 エステルというものができ、フルーティーさのもとになります。
フルーティーさ、フレッシュなさわやかさが味わいの白ワインやロゼワインの多くが、瓶内熟成されます。

シャンパーニュも瓶内熟成です。

ワイン 熟成 年数



 ワイン 熟成 年数


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※参考文献

學燈社、「食の文化誌」
講談社学術文庫、吉田元、「日本の食と酒」
講談社現代新書、井波律子、「酒池肉林」
角川文庫、三井銀行ことばの豆辞典編集室編、「ことばの豆辞典」
新潮文庫、杉浦日向子、「大江戸美味草紙」
角川文庫、和歌森太郎監修、牧田茂、斎藤知克編、「生活むかしむかし」
河出文庫、和歌森太郎、「酒が語る日本史」
サンマーク文庫、上杉孝久、「日本史がおもしろくなる日本酒の話」
講談社現代新書、小泉武夫、「酒の話」
毎日新聞社、「話のネタ」
サイエンス・アイ新書、酒類総合研究所「うまい酒の科学」
講談社、「世界の名酒事典」編集部編「飲めば天国」
講談社、「世界の名酒辞典」
ナツメ社、武者英三監修「日本酒事典」
枻(えい)出版、「日本酒」
ちくま新書、山同敦子「めざせ!日本酒の達人」
講談社、山同敦子「日本酒ドラマッチク」
技術評論社大人の自由時間、「うまい日本酒を知る、選ぶ、もっと楽しむ」
光文社知恵の森文庫、上原浩「純米酒を極める」
光文社知恵の森文庫、古川修「世界一旨い日本酒」
日経プレミアシリーズ、北原康行「日本酒テイスティング」
三一書房、蝶谷初男「日本酒がわかる本」
成美堂出版、山同敦子「本格焼酎の辞典」
光文社新書、田崎真也「本格焼酎を愉しむ」
金羊社、「焼酎楽園」
岩波アクティブ新書 49、富永麻子「泡盛はおいしい」
西日本出版社、鯨本あつ子・石原みどり「あまみの甘み あまみの香り」
小学館文庫、瀬川慧「粋に愉しむ焼酎NOW」
枻(えい)出版、「ウィスキーの基本」
新潮選書、土屋守「ウィスキー通」
新潮社、輿水精一「ウィスキーは日本の酒である」
小学館、サライ2017、12月号「ウィスキー基本のき」
講談社+α新書、堀賢一、土屋守、福西英三著、「ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ171」
ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」
永岡書店、的場恵子「ベスト・ワインストーリー」
成美堂出版、木村克己監修「ワインの大事典」
ちくま文庫、山下範久「教養としてのワインの世界史」
新星出版社、木村克己「ワインの教科書」
朝日新書、奥山久美子「極上ワイン100本」
新星出版社、「カクテル&スピリッツの教科書」
枻(えい)出版、「ビールの基本」
株式会社マイナビ、「ビールの図鑑」
宝島社、「ビールの教科書」
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