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日本のワイン

 

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日本ワインの歴史 / 世界が日本産のワインを認めるまで

いま、日本で造られるワインが人気を呼んでいるそうです。
一時大人気だったボジョレー ヌーボーの輸入量は減ってきているそうですが、甲州などで催されるヌーボー祭は大賑わいだそうです。
そして、日本人の口に合った日本ワインも、人気を集めているとのことです。

世界文化遺産になってから、和食の人気が高まり、
また、欧米での健康志向も高まり、近年、世界的に、料理の趣向はライトでフレッシュ、オーガニックなものを使う傾向が強くなってきているということです。

この傾向に、日本ワインの特性がマッチし、また、質の向上も著しく、世界的に注目されて来ています。


日本のワイン 種類 一覧

日本ワインは、いつごろから造られていたのでしょうか。

ウィキペディアによると、
『後法興院記』に、1483年(文明15年)、関白近衛家の人がワインを飲んだという記述があり、
おそらくこれが最古の記録だろうとのことです。

貝原益軒も『大和本草』の中で、ワインを外国からの輸入酒として記載しているそうです。

ワインを知った時期は記録に残っているものからわかりますが、
ワイン造りを始めたのはいつごろか、
これもウィキペディアによれば、1628年に 豊前小倉藩主の細川忠利が家臣の上田太郎右衛門にワイン造りを命じた記述が発見されているとのことです。
文献からは、1627 年(寛永四年)から 1630 年(寛永七年)の4年間、毎年葡萄酒を納品させていたことがわかっているそうです。

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サイト管理者のブログ、「日本で初めてワインを造ったのは、細川家だった。」を参考にしてください。
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また、『和蘭薬鏡』(1820年)に、
「葡萄酒は葡萄汁を取り醸し造るものなり(略) 甲斐国市川大門村(山梨県市川三郷町)の医師・橋本伯寿(善也)と 鰍沢(山梨県富士川町)の薬舗・白嶺屋勇蔵がオランダの造法に従って葡萄酒を醸造」
との記述が見られるとありますから、江戸後期には何らかの試みがなされていたようです。

明治になると、政府の殖産興業政策にブドウ栽培とワイン醸造が加えられ、農務省官僚の前田正名がフランスからブドウの苗を取り寄せ、東京の三田に「三田育種場」を造りました。

1870年に山梨県甲府の山田宥教(ひろのり)と宅間憲久(のりひさ)がぶどう酒共同醸造所をつくり、ワインの醸造を始め、
1876年には北海道の札幌に開拓使葡萄酒醸造所が設立されます。

1877年、山梨県勝沼町に日本初のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され、土屋龍憲(りゅうけん)と高野正誠(まさなり)の2人が本格的なワインの醸造法を学ぶためにフランスに留学しました。

本格的ワインが広まるのは1960年以降

日本人のし好には、ワインはあわなかったらしく、蜂蜜などで糖分を加えた甘口ワインや、サントリーの「赤玉ポートワイン」のような甘い果実酒のほうばかりが売れていたということです。

本格的なワインが消費され始めのは、東京オリンピックのころからといわれています。

そして70年の大阪万博以降、高度成長期に第一次ワインブームが起こり、
90年ごろにボジョレーヌーヴォー、90年末に赤ワインのポリフェノールの健康効果が知られ、赤ワインブームが起こりました。

その間、日本のワインも、メルローやシャルドネなどの外国の品種の栽培も続け、ヨーロッパで評価されるワインも造られています。

国産ワイン

ワインの歴史の浅い日本では、ヨーロッパのような生産地区やブドウの品種、醸造方法などについての規定がなく、
長い間、国内で「国産ワイン」として売り出すための基準は、酒造業界の自主基準しかない状態でしたので、輸入されたブドウや濃縮果汁を使用し、国内で醸造されたものも「国産ワイン」に含まれていました。

ワインに対する規定は、管轄省庁がばらばらだったので、業者間協定で「国産ワインの表示基準」が定められていましたが、2015年10月、国税庁は、日本国内で生産されたブドウのみを使い、 本国内で製造された果実酒だけを「日本ワイン」とすると表示に関する告示をしました。

地名表記も厳格化され、ラベルに産地として地名を使用する場合には 「ブドウを85%以上収穫した地域で醸造したワイン」に限られることとなり、2018年からの施行されました。

日本のブドウ

日本のぶどうの固有種のひとつは、甲州種です。

718年に修行僧の行基が中国から持ち帰って、勝沼の大善寺で栽培したという説があります。
また、1186年に甲斐の雨宮勘解由(かげゆ)が野ブドウとは違う種を見つけ栽培したという説もありますが、
どちらも文献にあるわけではなく、あくまで説の域を出ていないそうです。

日本のワイン 種類

甲州種は、DNAから調べるとカスピ海沿岸が原産らしく、シルクロードを経て伝わってきたものと考えられています。

日本のワイン 種類 一覧 甲州の白

以前は個性に乏しい品種とされてきましたが、近年の品質向上により、日本を代表する固有種として、
2010年、「葡萄・ワイン国際機構」に ” koshu ” として品種登録されました。
さわやかな味わいで日本食によく合い、特に白ワインは日本酒を思わせるような日本人の好みにぴったりのワインです。

また、ロンドンで行われる「デカンタ・ワールド・ワイン・アワーズ」という、 世界でも最高峰のコンクールで、繊細で、複雑な香りと、深い味わいが評価され、金賞を受賞しました。

詳しくは、「日本生まれのブドウで造る日本ワイン ― 白ワイン編」を見てください。


日本人ワイン 種類 特徴


日本のワイン 種類 一覧 マスカットベリー A 

新潟県の川上善兵衛が日本の気候に合わせて作ったベリー種とマスカット ハンブルグ種を交配させて作った品種。 早飲みから長期熟成タイプまで、様々なワインが造られます。


日本人ワイン 種類 特徴

このほかにも、川上氏によるブラック クイーン種、甲斐ブランなどや、ほかの人によっても様々な交配種がうみだされています。

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日本のワイン 種類 一覧 ブドウの大様、巨峰で造ったワイン

八代自社栽培の芳醇完熟ぶどう巨峰を無補糖・低温醗酵で仕上げたフルーティーな芳香が特徴のワインです。

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国内のワイン産地

日本のワイン 種類 一覧 北海道

主なブドウの産地は十勝、富良野、余市、小樽などです。
寒冷な土地なので、ヨーロッパ品種との品種改良が行われ、病害虫の被害も少なく、農薬や殺虫剤の使用も少なくて済むそうです。



ワイン 種類 特徴


日本のワイン 種類 一覧 山形
 

天童市、米沢市、上山市周辺が主な産地で、キャンベル種やマスカットベリー A などを主に栽培していましたが、最近はヨーロッパ系のシャルドネなども栽培し、質の高いワインも造られています。


ワイン 種類 特徴


日本のワイン 種類 選び方 山梨

甲州市、笛吹市、山梨市で、より寒冷な北杜市などでも栽培されています。
栽培されている品種は、甲州種、マスカットベリー A、巨峰、カベルネ ソーヴィニヨンなどで、地域一体となって日本のワインの先頭を行っています。


ワイン 種類 特徴


日本のワイン 種類 選び方 長野

長野市、松本市、安曇野市、塩尻市周辺で栽培され、コンコード種、マスカットベリー A などが古くから栽培されていますが、メルローなどの品質の高いワインもあります。



ワイン 種類 特徴


日本のワイン 種類 選び方 その他の地方

ほかの地方でもワイン造りは行われています。
おもなワイナリーのある県は、岩手の花巻市、福島の会津地方、栃木の足利市、新潟の上越市、新潟市、志賀の東近江市や大阪の中央区、柏原市、兵庫には神戸にあり、西に行って鳥取の北栄市、広島の三次市、島根の南雲市、九州の熊本にも熊本ワインがあります。



    

日本のビオ ワイン

ヨーロッパで注目されているビオ ワインを、日本でも作っているワイナリーがあります。
ビオ ワインについては、ワインの分類をご覧ください。

日本にはビオに関する規定はなく、オーガニックや有機という言葉に法による規定があります。
日本では、有機農法、自然農法などで造られたワインをビオ ワインと呼んでいます。

湿気の多い日本の気候では、有機栽培や無農薬栽培は難しいといわれていますが、その生産に取り組むワイナリーは、各地に増えつつあるということです。


    

日本のヌーボー ワイン

ボジョレーヌーヴォーは日本でも人気のワインですが、最近の輸入量は減り続けているそうです。
代わりに、日本のワイン産地が開くヌーヴォー祭に、多くの人々が集まるようになっているとのことです。

日本でも、「山梨ヌーボー」が11月3日に解禁になります。
約80社におよぶワイナリーがある山梨県、日本固有の品種である「甲州」と、「マスカット ベーリー A 」で造られた白ワインと赤ワインのヌーヴォーが、現地で味わえます。

毎年11月には、山梨と東京で「山梨ヌーボーまつり」が開催されているそうです。
また各地のワイナリーでも、それぞれに収穫祭が開催され、ワインの新酒の季節である11月は、ワイン好きには待ち遠しい月になります。

また、世界中から60以上の生産者が集う「ル・グラン・テイスティング 東京」もあり、
ほかにもさまざまなワイン イベントが開催されるので、神無月は日本中のワイン愛飲家たちを楽しませてくれます。

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※参考文献

學燈社、「食の文化誌」
講談社学術文庫、吉田元、「日本の食と酒」
講談社現代新書、井波律子、「酒池肉林」
角川文庫、三井銀行ことばの豆辞典編集室編、「ことばの豆辞典」
新潮文庫、杉浦日向子、「大江戸美味草紙」
角川文庫、和歌森太郎監修、牧田茂、斎藤知克編、「生活むかしむかし」
河出文庫、和歌森太郎、「酒が語る日本史」
サンマーク文庫、上杉孝久、「日本史がおもしろくなる日本酒の話」
講談社現代新書、小泉武夫、「酒の話」
毎日新聞社、「話のネタ」
サイエンス・アイ新書、酒類総合研究所「うまい酒の科学」
講談社、「世界の名酒事典」編集部編「飲めば天国」
講談社、「世界の名酒辞典」
ナツメ社、武者英三監修「日本酒事典」
枻(えい)出版、「日本酒」
ちくま新書、山同敦子「めざせ!日本酒の達人」
講談社、山同敦子「日本酒ドラマッチク」
技術評論社大人の自由時間、「うまい日本酒を知る、選ぶ、もっと楽しむ」
光文社知恵の森文庫、上原浩「純米酒を極める」
光文社知恵の森文庫、古川修「世界一旨い日本酒」
日経プレミアシリーズ、北原康行「日本酒テイスティング」
三一書房、蝶谷初男「日本酒がわかる本」
成美堂出版、山同敦子「本格焼酎の辞典」
光文社新書、田崎真也「本格焼酎を愉しむ」
金羊社、「焼酎楽園」
岩波アクティブ新書 49、富永麻子「泡盛はおいしい」
西日本出版社、鯨本あつ子・石原みどり「あまみの甘み あまみの香り」
小学館文庫、瀬川慧「粋に愉しむ焼酎NOW」
枻(えい)出版、「ウィスキーの基本」
新潮選書、土屋守「ウィスキー通」
新潮社、輿水精一「ウィスキーは日本の酒である」
小学館、サライ2017、12月号「ウィスキー基本のき」
講談社+α新書、堀賢一、土屋守、福西英三著、「ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ171」
ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」
永岡書店、的場恵子「ベスト・ワインストーリー」
成美堂出版、木村克己監修「ワインの大事典」
ちくま文庫、山下範久「教養としてのワインの世界史」
新星出版社、木村克己「ワインの教科書」
朝日新書、奥山久美子「極上ワイン100本」
新星出版社、「カクテル&スピリッツの教科書」
枻(えい)出版、「ビールの基本」
株式会社マイナビ、「ビールの図鑑」
宝島社、「ビールの教科書」
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