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ワインの保存の方法について、開戦前、開戦後のワインを長く、おいしく飲むために、わかりやすく説明します。

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ワインの保存の方法

トップページ > ワイン > ワインの保存の仕方

ワインの保存について

ワインは、ビンを開けずに置いておけば、おいしくなるわけではありません。
アルコール発酵により、ブドウがワインになりますが、熟成し、酸化して、いづれ風味が損なわれてしまいます。
その長さは、ブドウの品種、醸造方法など、ワインの種類によって、まちまちです。

また、保存状態が悪いと、劣化が早くなり、風味や味、色などがおち、変な臭いがするようになったりします。
ワインの中では微生物が生き続けていますので、劣化したワインが健康を害することもありえるそうです。

どのようなワインでも起こりえことなので、テイスティングをしっかり行うことは大切になりますし、
自宅で保存する場合でも、ちゃんとした方法で保存する必要があります。

ワインの賞味期限について

ワインもアルコールですので、決まった賞味期限はありませんが、飲みごろの時期はあります。
栓を開けていなければ、飲みごろの時期を過ぎたからといって、飲めないものでもないのですが、
そのワインの持っている本来のよさ、香りや味わいは失われてゆきます。
早飲みタイプのものを10年20年と寝かせておいたものは、酸化が進み過ぎて、お勧めできるものではなくなります。

例えば、同じボジョレーでも、ボジョレーとボジョレー ヌーボーでは飲みごろの時期が異なります。
ボジョレーは5~7年なのに対し、ヌーボーは1年くらいと短くなります。
これは、ブドウの品種や造り方の違いによるものです。

白ワイン 種類 特徴 早飲みタイプ
フレッシュさやフルーティーさでさわやかな飲み口のタイプは、長期熟成させずに、1~2年が飲みごろになります。
各種ヌーボーやロゼ、手ごろな価格のスパークリングワインに多くあります。

赤ワイン 種類 特徴 熟成タイプ
長期熟成させてから味わうワインで、5年以上、長いものになると、50年、中には100年近くになるものもあります。
カルベネ ソーヴィニヨンや、比較的高価な赤ワインに多くあります。

ロゼワイン 種類 特徴 中間タイプ
ポピュラーなワインに多く、3~10年くらい熟成させたものが飲みごろになります。
ボルドーのメドックや、ブルゴーニュの白ワインなどがあります。

ワインの劣化について

コルク臭(ブジョネ)
天然のコルクを使うと、数%おこるといわれる、コルクに着いた物質とカビが反応してできる香りです。
カビや湿った段ボールのようなにおい、といわれています。
ほとんど気づかれないまま飲まれているともいわれ、微量なので体に害はないそうです。

ワインの保存方法もし気になる臭いがして、ブジョネかなと思ったときは、
ポリエチレン製のラップを、30cmくらいの長さにクシャクシャに丸めて瓶に差し込み、
軽くゆすりながら10分くらい置くと、ポリエチレンとブジョネの成分が反応して、臭いはなくなります。

還元臭(ビオ臭)
タクアンや温泉地の硫黄のような臭いがすることがありますが、ビオワインや酸化防止剤を使わないワインによくあることから、ビオ臭、あるいはビオ香と呼ばれることもあります。
ワインが劣化したものではなく、発酵中にできるもので、自然に消えていくものとされています。

ワインの保存方法気になる場合は、デキャンタージュを数回行えば、消えてゆきます。
デキャンタージュについては、ワインの楽しみ方 を見てください。


保存のとき注意すること

ワインは、瓶内でも熟成が進んでいます。
できるだけワインが好む環境で保存するのがいいわけですが、数ヶ月くらいで飲むために購入したデイリーワインの場合などは、日当たりの良いところに置いたり、熱源の近くに置くなどしなければ、それほど神経質になる必要ないと思われます。

温度。特に暑さ、寒さを嫌う
昼夜の寒暖差が大きい気候ではワインに向いたブドウがよく育ちますが、ワインになると、温度変化の大きい場所は保存に適しません。
ワイナリーの貯蔵庫は、温度が低く一定している地下や洞窟、または温度管理がきっちりと行われる場所が使われています。
ご家庭での保存にも、同じような条件を保てるような場所を選んだ方がよいわけです。

また、30℃以上のところに2,3日置いておくと、化学変化を起こしてしまうそうです。

紫外線
紫外線はワインを変質させます。紫外線の多い太陽光や蛍光灯の下に置くと、ワインの劣化が早まり、フレッシュさやフルーティーさが失われてしまいます。
長く晒しておくと、蒸れたような不快なにおいがしてくるそうです。

空気は酸化をはやめる
空気に長く触れさせておくと、酸化して、香りなどが失われ、酸化臭といわれる不快なにおいになるそうです。
コルク栓の場合、横にして保存しますが、これはコルクの乾燥を防ぐためです。
立てておくと、コルクが乾燥し、酸素が入りやすくなるので、横にしてコルクを湿らせておき、酸素を入りにくくしているのです。



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ワインが吹く!?

ワインが膨張して、コルクの隙間から漏れ出ることをいいます。
急激な気温や温度の変化が原因といわれています。
ワインが吹くと瓶内に空気が入り、酸化が進みますが、酸味や渋みが和らいで、デキャンタージュしたようになります。

瓶内の液面が下がっていたり、ビンがベタベタしていたら、吹いた跡かもしれません。
普通のワインなら、2~3か月は飲んでも問題ないようですが、古いワインはすぐに飲んだ方がいいようです。
ただ夏の暑い時期に吹いていたら、早目に飲んだ方がいいようです。

ワインの保存方法

基本としては、温度が15℃前後で安定している、暗くてそれなりに湿度がある場所です。
一般の戸建て住宅では、床下収納がいいようです。
スティル ワインは、コルクが乾かないように、横に寝かせておきます。
スパークリング ワインは立てたまま保存します。コルクをワインに触れさせておくと、コルクがやせて、炭酸ガスが漏れやすくなるからです。

長期保存する場合、ワインセラーがおすすめですが、
セラーがない場合は、新聞紙に包み、霧吹きで
らせ、発泡スチロールの箱に入れて、ガムテープでしっかり蓋を止め、床下収納や押し入れに入れるといいそうです。ただし、夏の暑いときは、保冷剤を入れ、中の温度が高くならないように注意してください。(*ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」より。)



冷蔵庫に保存は避ける
冷蔵庫に長い間入れておくことは、どんなワインでも、避けた方がいいと思われます。
10℃ より低いところに長期間置いておくと、酒石が結晶しやすくなり、酸味や風味が落ちるといわれています。
冷えたワインが飲みたいときは、前日くらいに冷蔵庫に入れることをおすすめします。

ワインの選び方

ワインの保存方法飲み残したワインの保存
飲み残したワインは、すぐに劣化して、酸っぱくなるようなことはありません。
適切な方法で保存すれば、あまり変わらないまま飲むことができます。
ワインに含まれているポリフェノールが、ワインの酸化を防いでくれるからです。
ワインによって違いますが、あまり長くはおかず、早目に飲むか、料理などに使うことをおすすめします。

赤ワインの場合は、栓をして涼しいところに立てて保管します。
横にすると、空気に触れる面積が広くなり、酸化が進むからです。3~4日、ワインによっては1週間程度はおいしく飲めるものもあります。
白ワイン、スパークリングワインは、栓をして冷蔵庫に保存します。
スパークリングワインは、気密性が緩いと炭酸が抜けてしましますので、できれが1日で飲み切ることとをおすすめします。

ワイングッズの中には、気密性の優れたものもありますから、ワイン便利グッズのページも参照してください。

ワインの保存方法

このページは、おもに次の3著を参考にさせていただきました。

永岡書店、的場恵子「ベスト・ワインストーリー」
成美堂出版、木村克己監修「ワインの大辞典」
ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」

多くの図版、写真があり、わかりやすく丁寧な説明がされていますので、ワインをより詳しく知りたい方にはおすすめします。

ワインの選び方


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ワイン 種類 特徴

※参考文献

學燈社、「食の文化誌」
講談社学術文庫、吉田元、「日本の食と酒」
講談社現代新書、井波律子、「酒池肉林」
角川文庫、三井銀行ことばの豆辞典編集室編、「ことばの豆辞典」
新潮文庫、杉浦日向子、「大江戸美味草紙」
角川文庫、和歌森太郎監修、牧田茂、斎藤知克編、「生活むかしむかし」
河出文庫、和歌森太郎、「酒が語る日本史」
サンマーク文庫、上杉孝久、「日本史がおもしろくなる日本酒の話」
講談社現代新書、小泉武夫、「酒の話」
毎日新聞社、「話のネタ」
サイエンス・アイ新書、酒類総合研究所「うまい酒の科学」
講談社、「世界の名酒事典」編集部編「飲めば天国」
講談社、「世界の名酒辞典」
ナツメ社、武者英三監修「日本酒事典」
枻(えい)出版、「日本酒」
ちくま新書、山同敦子「めざせ!日本酒の達人」
講談社、山同敦子「日本酒ドラマッチク」
技術評論社大人の自由時間、「うまい日本酒を知る、選ぶ、もっと楽しむ」
光文社知恵の森文庫、上原浩「純米酒を極める」
光文社知恵の森文庫、古川修「世界一旨い日本酒」
日経プレミアシリーズ、北原康行「日本酒テイスティング」
三一書房、蝶谷初男「日本酒がわかる本」
成美堂出版、山同敦子「本格焼酎の辞典」
光文社新書、田崎真也「本格焼酎を愉しむ」
金羊社、「焼酎楽園」
岩波アクティブ新書 49、富永麻子「泡盛はおいしい」
西日本出版社、鯨本あつ子・石原みどり「あまみの甘み あまみの香り」
小学館文庫、瀬川慧「粋に愉しむ焼酎NOW」
枻(えい)出版、「ウィスキーの基本」
新潮選書、土屋守「ウィスキー通」
新潮社、輿水精一「ウィスキーは日本の酒である」
小学館、サライ2017、12月号「ウィスキー基本のき」
講談社+α新書、堀賢一、土屋守、福西英三著、「ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ171」
ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」
永岡書店、的場恵子「ベスト・ワインストーリー」
成美堂出版、木村克己監修「ワインの大事典」
ちくま文庫、山下範久「教養としてのワインの世界史」
新星出版社、木村克己「ワインの教科書」
朝日新書、奥山久美子「極上ワイン100本」
新星出版社、「カクテル&スピリッツの教科書」
枻(えい)出版、「ビールの基本」
株式会社マイナビ、「ビールの図鑑」
宝島社、「ビールの教科書」
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