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地域による特色

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焼酎はどこから伝わってきたか

焼酎が日本に伝わってきたルートは、14世紀にタイから沖縄にという説が有力ですが、
15世紀に、朝鮮から長崎の壱岐島に高麗酒が伝わったという説、
インドから中国、中国から日本へという説もあります。
どれが正しいということではなく、それぞれ別に伝来したものと考えても、不都合はなさそうです。

沖縄で独自の発展をした焼酎は泡盛となって、16世紀の初めには鹿児島へ、やがて宮崎や熊本へと伝わり、その地方の特色、産物に合わせて、それぞれの焼酎に発展して行きます。

壱岐に伝わった焼酎も、麦焼酎として、今でも造り続けられています。

焼酎は、その後、いろいろな変遷を経て、日本酒と同じ、日本の国民の「お酒」になりました。

焼酎王国、九州

沖縄や大陸から伝わった焼酎造りは、九州で花開き、今日飲まれている米焼酎や麦焼酎、芋焼酎、そば焼酎のほとんどが九州で生まれました。

焼酎 種類


「 産地呼称 」 焼酎

日本には、「産地呼称」を認められた焼酎が4つあります。
ワインのボルドーのように、産地を名のることができる、国際的なブランドの呼称になります。

4つとは、「球磨焼酎」、「薩摩焼酎」、「壱岐焼酎」、「琉球泡盛」です。

球磨焼酎

日本に最初に伝わった焼酎は、米焼酎といわれています。
沖縄では焼酎造りにタイ米を使っていましたが、鹿児島は稲作に向かない土地で、初めは今のような芋ではなく雑穀で造る焼酎でした。

焼酎 種類それが稲作が盛んだった熊本県球磨地方に伝わり、米のうま味を活かした、すっきりとした上質の米焼酎となりました。
つまり、日本米を使った米焼酎は、球磨でできたといえるわけです。
球磨地方は高温多湿で清酒造りには向かなったので、焼酎造りが盛んになりました。

江戸時代には、焼酎用の隠し田が、年貢用田の4~5倍あったといわれています。

米麹と米から造る焼酎は、フーゼル油を多く含みます。
フーゼル油は本格焼酎の旨みの素となる成分ではあるのですが、多く残りすぎると、臭みや白濁の原因になり、ほかの焼酎と比べても香りが強くでくるのが特徴でした。

しかし減圧蒸留が取り入れられ、その特徴的な香りをとり除くことができるようになりました。

蔵元によっては、常圧、減圧蒸留、両方の焼酎を造り、減圧蒸留で造ったものは樽や甕で熟成させてうま味を引き出しているところもあるそうです。

球磨焼酎で使われる酒米は、ヒノヒカリ、コシヒカリ、山田錦などが使われますが、米麹と球磨産の米100%、球磨地方の地下水を使用し、球磨地方で造られたものだけが球磨焼酎を名乗ることができます。

焼酎 種類

*常圧蒸留、減圧蒸留については、「蒸留方法による違い」をご覧ください。


おいしいお酒 区切り線

壱岐焼酎

麦焼酎は、飲みやすさからでしょうか、焼酎の中では人気ナンバー1です。

麦焼酎が生まれたのは長崎県の壱岐ですが、
大分県の酒造メーカーが、減圧蒸留で、麦らしさを残したまま、まろやかで飲みやすい麦焼酎を開発したことで、現在の人気になったといわれています。

壱岐は米、麦どちらも取れたのですが、米は年貢として納めなければならなかったので、麦が主食になりました。
そういう生活の中から麦焼酎が造られたのも、歴史的には当然だったわけです。

壱岐には、江戸時代から自家製焼酎が造られてきた伝統があり、米麹と麦の割合が1対2で、島内の水で仕込み、この地で造られたものだけに「壱岐焼酎」の名称が認められています。

減圧で造ると麦本来の甘みや香りが出せないと、常圧蒸留での造りにこだわり続けてけている蔵元も多いのですが、
常圧では麦の香りが強くなり、個性がたってくるので、麦の芳醇な香りやコクのあるふくよか感を持たせるために樽などで熟成させるそうです。

ウィスキーも樽で熟成をさせますが、ウィスキーは大麦を原料にし、蒸留した上澄を使いますが、麦焼酎は麹を使い、原料のすべてを長期にわたって発酵させます。

樽貯蔵すると、麦焼酎も琥珀色になりますが、酒税法によって、見た目の色は、ウィスキーの10分の1程度までと規定されているそうです。

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おいしい焼酎 選び方

甘藷(いも)焼酎

鹿児島は稲作に適した土地ではなかったので、薩摩で焼酎造りが始まったころは、雑穀を原料にしていたようです。

ところが甘藷の栽培が始まると、芋焼酎造りはすぐに盛んになりました。
江戸の後期のころには、芋焼酎も江戸で飲めるようになり、橘南谿(たちばななんけい)というお医者さんが、「味も甚だ美なり」と書き残しているそうです。

一昔前までは、芋焼酎独特のにおいが強く、あまり広がらなかったようですが、減圧蒸留や、常温蒸留でも造り方の進歩で、華やかな甘い香りで女性にも人気が出てきて、本格焼酎のブームを呼びました。
また、芋麹を使った焼酎も作られ始め、以前のような強い個性を持ったものは少なくなりました。

鹿児島には、焼酎杜氏と呼ばれる人たちがいます。
明治時代に登場し、大正時代に黒麹菌が使われるようになると、その扱いに慣れた黒瀬杜氏が、焼酎杜氏として技術を発揮し、芋焼酎造りの季節になると、それぞれの蔵に行って酒を造り、終わると故郷の黒瀬に帰っていったそうです。




おいしい焼酎 選び方

そば焼酎

そば焼酎は1973年に宮崎県で造られました。
宮崎県は鹿児島寄りでは芋焼酎を、ほかに麦焼酎や、雑穀を使った焼酎も古くから造っていました。

そこの蔵元が、麹菌が繁殖しにくい蕎麦を使った焼酎を造り、今ではそば焼酎の本場になりました。
癖のないすっきりとした飲み口と、刺身や白身魚などとの相性が良いことから、お寿司屋さんで置いてあるところも多いようです。

蕎麦は自然交雑が起きやすく、地方には昔からの在来種があり、蕎麦処では、その土地ならではのそば焼酎も造られているようです。

また最近では、蕎麦湯で割って飲むとおいしく、ほかにもいろいろな飲み方が楽しまれています。

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※参考文献

學燈社、「食の文化誌」
講談社学術文庫、吉田元、「日本の食と酒」
講談社現代新書、井波律子、「酒池肉林」
角川文庫、三井銀行ことばの豆辞典編集室編、「ことばの豆辞典」
新潮文庫、杉浦日向子、「大江戸美味草紙」
角川文庫、和歌森太郎監修、牧田茂、斎藤知克編、「生活むかしむかし」
河出文庫、和歌森太郎、「酒が語る日本史」
サンマーク文庫、上杉孝久、「日本史がおもしろくなる日本酒の話」
講談社現代新書、小泉武夫、「酒の話」
毎日新聞社、「話のネタ」
サイエンス・アイ新書、酒類総合研究所「うまい酒の科学」
講談社、「世界の名酒事典」編集部編「飲めば天国」
講談社、「世界の名酒辞典」
ナツメ社、武者英三監修「日本酒事典」
枻(えい)出版、「日本酒」
ちくま新書、山同敦子「めざせ!日本酒の達人」
講談社、山同敦子「日本酒ドラマッチク」
技術評論社大人の自由時間、「うまい日本酒を知る、選ぶ、もっと楽しむ」
光文社知恵の森文庫、上原浩「純米酒を極める」
光文社知恵の森文庫、古川修「世界一旨い日本酒」
日経プレミアシリーズ、北原康行「日本酒テイスティング」
三一書房、蝶谷初男「日本酒がわかる本」
成美堂出版、山同敦子「本格焼酎の辞典」
光文社新書、田崎真也「本格焼酎を愉しむ」
金羊社、「焼酎楽園」
岩波アクティブ新書 49、富永麻子「泡盛はおいしい」
西日本出版社、鯨本あつ子・石原みどり「あまみの甘み あまみの香り」
小学館文庫、瀬川慧「粋に愉しむ焼酎NOW」
枻(えい)出版、「ウィスキーの基本」
新潮選書、土屋守「ウィスキー通」
新潮社、輿水精一「ウィスキーは日本の酒である」
小学館、サライ2017、12月号「ウィスキー基本のき」
講談社+α新書、堀賢一、土屋守、福西英三著、「ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ171」
ナツメ社、井出勝茂監修、「最新版 ワイン 完全バイブル」
永岡書店、的場恵子「ベスト・ワインストーリー」
成美堂出版、木村克己監修「ワインの大事典」
ちくま文庫、山下範久「教養としてのワインの世界史」
新星出版社、木村克己「ワインの教科書」
朝日新書、奥山久美子「極上ワイン100本」
新星出版社、「カクテル&スピリッツの教科書」
枻(えい)出版、「ビールの基本」
株式会社マイナビ、「ビールの図鑑」
宝島社、「ビールの教科書」
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