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お酒と健康。体に悪い飲み方、いい飲み方。二日酔いどうすればいいかなぢがわかります。

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お酒と健康

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お酒は薬にも毒にもなる

日本酒 種類 一覧

以前、フレンチ パラドックスという言葉が話題になって、赤ワインのキャッチコピーには「ポリフェノール」という言葉か踊りまくるようになりました。

肉やバターなどの脂っこい食事が主なフランス人に、その食習慣なら当然多いはずの動脈硬化からくる心疾患が少ないことがわかり、赤ワインをよく飲むこととの係わりが研究されたからです。

ワインを飲むのが体にいい、と言われれば、ワインを飲まない理由が減るわけです。

なぜワインが体にいいのかとといえば、人の体の中で悪さをする活性酸素の働きを抑制する、ポリフェノールという成分が豊富に含まれているからだそうです。しかも、ワインを熟成しているときにできる重合型ポリフェノールというのに、より強い酸化抑制効果がみられるということのようです。

お酒をぜんぜん飲まない人、適量飲む人

お酒を飲まない人と多量に飲む人、適量の飲酒する人を比べると、飲む人のほうの死亡率のほうが、世界的に見て低いのだそうです。
これをグラフにすると、ローマ字の ” J ” の字に似ているので、「J 効果」というのだそうです。
Jの字の上の方、多量に飲んでいる人の死亡率は、ダントツで高いですが …

また、強いお酒(高アルコールのお酒)を飲む人は、ワインやビールなどの醸造酒を飲む人よりも、死亡率、脳卒中、ガンなどのリスクが高なるそうです。


お酒が善玉コレステロールを増やす

酒 健康お酒を飲むと、コレステロールの中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)の値が上がります。
HDLコレステロールは、血管壁にたまりがちなLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取りさり、 肝臓まで運んで処理してくれる働きがあります。

また、血液凝固系というシステムに作用して血液を固まりにくくするので、脳梗塞や心筋梗塞の予防効果があるそうです。

アルコールには、ウロキナーゼという酵素を活性させる作用があります。
適量のアルコールを摂れば、ウロキナーゼを通常の2倍近くに増やすことができるので、
血栓を溶かす作用を期待できます。

HDLコレステロールを増やす働きが一番あるといわれているのは、焼酎です。

お酒の適量は、お国が定めているところによると、純アルコール20g当たりで、        
  • 日本酒(15度):180ml(1合)
  • 焼酎(25度):110ml(0.6合)
  • ビール(5度):500ml(中瓶1本)
  • ワイン(14度):180ml(1/4本)
  • ウイスキー(43度):60m(lダブル1杯)       

呑ん兵衛には、悲しくなるくらい物足りない量です。


おいしいお酒 区切り線

お酒プチトリビア / 鍛えれば、お酒に強くなれる?

 酒 健康お酒がぜんぜん飲めない人がいます。
アルコールを分解する酵素を持っていない人です。酵素があるかないかは体質によります。
「お酒に強い人」、「お酒に弱い人」、「お酒が飲めない人」の3タイプに分かれるそうです。

極少々のビールでも顔が真っ赤になるような人は、アルコールを受け付けない体質ですから無理ですが、弱いタイプの人は、お酒を飲むたびに、体がアルコールを分解する酵素を出そうとするので、何度か飲んでいるうちに強くなってくるそうです。
 

酒 健康酒 健康


お酒の種類によっては太る?

お酒のカロリーの比較

酒 健康ビール腹という言葉があるように、ビールはカロリーが高く太ると思われているようです。
女性にとっては大敵ですが、どれくらい高いのか見てみると、
純アルコール20g当たりのカロリーは、次のようになります。

  • 日本酒(純米酒)/ 196g
  • 赤ワイン / 161g
  • ビール / 216g
  • 焼酎(甲種) / 102g
  • ウィスキー / 142g


1杯分にすると、おおよそ次のようになります。
お酒 カロリー

焼酎なら、甲種、乙種などの種類によってもの違いは出ますが、心配しなけれなならないほどのカロリー量ではありません。
ただ、ウイスキー2杯は、 ご飯1杯分以上のカロリーになるので、知ってておいた方がいいでしょう。

カロリーのとりすぎを心配する方には、お酒のカロリーより、つまみにどんなものを食べているかのほうが問題で、
ポテチや唐揚げような脂っ濃いものは、量をセーブしたした方がいいようです。


お酒と血糖値

お酒を飲むと血糖値が上がる?

お酒を飲むと血糖値が上がると思っている人が多いようです。
本当に上がるのでしょうか。

実は、アルコールは血糖値の上昇を抑える方向に働くという研究報告があるそうです。
しかも、食事と一緒にお酒を飲んだ方が、血糖値の上昇を抑えるにはいいそうです。

本格焼酎、甲類焼酎、ウイスキー、ウオッカ、ジンなどの蒸留酒は、糖質ゼロかほぼゼロです。
醸造酒、中でも日本酒、ビール、紹興酒などは糖質を多く含んでいるそうです。

お酒の糖分の比較

お酒によってどう違いがあるのか、純アルコール20g当たりのカロリーは、下のようになっています。
  • 日本酒(純米酒)/ 5.8g
  • 赤ワイン / 3.2g
  • 白ワイン / 4.4g
  • ビール / 16.8g
これは目安であって、種類によっても違います。
ワインなら、『辛口』と表示されているもの、
スパークリングワインの場合は、『extra brut』『brut nature』などと表記があるものがいいようです。
ただしデザートワイン、貴腐ワインはいずれも甘口で、糖質が多いので、飲むなら少量に抑えた方がいいようです。

ただ、お酒+食事のトータルで考えた方がベターですし、特に、〆のラーメンは、避けた方が賢明のようです。

 

体にいい飲み方、悪い飲み方

迎え酒で二日酔いは治らない

江戸時代から、二日酔いには迎え酒、といわれていましたが、効果はないそうです。
二日酔いの不快な症状を、アルコールで麻痺させているだけだということらしいです。

二日酔いの原因は、肝臓でアルコールを分解するときに出るアセトアルデヒトという物質ですが、
迎え酒は、アセトアルデヒトを増やしているだけなので、悪化させていることになります。


二日酔い、対処法

お酒を飲んだ後にあまり食べていないと思ったら、サラダやチーズなどで栄養補給しておくことと、アルコール以外の水分を摂っておくことです。
特にアルコールの利尿作用で脱水状態にならないように注意してくといいそうです。

翌日、二日酔いだったら、とにかく水を飲むことです。
しじみやアサリなどの貝の味噌汁を飲むと直りが早いそうです。しじみやアサリ、ハマグリなどの貝にはオルニチンとタウリンが多く含まれ、アセトアルデヒトの分解に効果がありまし、尿と一緒に排出された塩分の補給にもなります。





サウナでアルコールを抜く

二日酔いの時、サウナに行くとすっきりする、という人が意外にいるようなのですが、医学的には全く無意味だそうです。
サウナで汗をかくのは体表面の水分を流しているだけで、むしろ、アルコールを分解するのに必要な水分を体外に捨てているだけということだそうです。

アルコールには利尿作用もありますから、水分が抜けてて血液ドロドロ状態になります。
そんな時にサウナに入ったら、さらに脱水状態が進んでしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるだけです。

悪酔いにならないために

お酒を飲みに行く前に、お腹に何も入れないで飲み始める人が多いようです。
空腹のままアルコールをお腹に入れると、酔いやすくなるそうです。
胃が空だと、アルコールが急速に吸収され、血中のアルコール濃度が急上昇して、肝臓での処理が間に合わなくなり、さらにお酒が入ってくれば、悪酔いしやすくなります。

また胃の内部が荒れる原因にもなります。

これを防ぐには、飲む前にちょっと小腹に何かを入れておくか、温かいスープを飲んでおくといいそうです。


お酒を飲むとき、一種に食べるといいもの

アルコールが体内に入って体外に排出されるアルコール代謝には、ビタミンBが必要となるそうです。
つまり、代謝が速くなるように、おつまみにはビタミンBが多いものを選ぶと、悪酔いしにくくなりわけです。

ビタミンB群が多く含まれているのは、豚肉です。野菜ではニンニク。魚ではウナギですが、カレイやブリなどにも多く含まれいています。

二日酔い、悪酔いしにくくなる栄養満点の食べ物はトマト
酒と健康 トマトトマトが健康良い食べ物であることはよく知られていますが、
最近の研究では、アルコールの代謝にも効果があるということがわかったそうです。

トマトジュース缶4缶と焼酎を一緒に飲むのと、同じ量の水+焼酎を飲んだ時の血中のアルコール濃度を比べてみると、
トマトジュースの場合、アルコール濃度が3割も低くなったというのです。
さらに、体内からアルコールがなくなる時間が約50分も早くなったそうです。

お酒と一緒にトマトジュースを飲むか、肴やおつまみにトマトやドライトマトを加えておけば、酔いの廻りも遅くなって、悪酔いもしにくくなります。


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肝機能が気になる人は、1日2杯のコーヒーを

毎日2~3杯のコーヒーを飲んでいると、ほとんど飲まない人と比べて、肝機能の低下が抑えられるそうです。
特にアルコールを好む人(ビール2本くらい)が気にしなければならない γ-GTP値が、飲まない人よりも10倍以上低かったという結果がでたそうです。
コーヒーには「クロロゲン酸」、別名「コーヒーポリフェノール」と呼ばれるものが含まれていて、これが肝機能によく働いているようなのです。

お医者さんが薦めるには、クロロゲン酸を多く摂るためには、インスタントコーヒーよりもドリップコーヒー、深煎りよりも浅煎りコーヒーのほうが、いいということです。

※このページは、主に、日本文芸社刊、秋津壽男(医師)氏監修の「薬になるお酒の飲み方」を参考にさせていただきました。
ためになることがたくさん書いてありますので、お酒好きの方にお勧めの本です。


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