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ブランデーの種類は、ブドウを原料としたもの以外にも、いろいろな原料を用いたものが造られています。

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ブランデーの種類/原料や生産地による違い

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ブランデーの種類/原材料、生産地による特色

ブランデー 選び方

ブランデーといえばワインを蒸留したアルコール度数の高いお酒というイメージがありますが、ワインで造るもの以外にも、いろいろな種類があります。
しかし、現在主要産国で造られているブランデーの多くが、ワインを蒸留したタイプのものです。

ワイン蒸留タイプのブランデーは、フランス西部のコニャック、アルマニャック地方で作られるようになり、
17世紀後半ごろから流通するようになりました。
そのバリエーションとして、フランス各地でブドウ以外の果実からもブランデーが造られるようになったと考えられています。

ワインを蒸留して造るブランデーをグレープ ブランデー、ブドウとリンゴ以外のもので造ったものをフルーツ ブランデーと呼びますが、一般的にブランデーといえばグレープ ブランデーのことをいいます。


グレープ ブランデー

フランス産のグレープ ブランデーについては、フランスのブランデーのページをご覧ください。
それ以外の国のブランデーとしては、
  • ブランデー 選び方 スペインのブランデー / ラ マンチャ地方のアイレンというブドウ種で造られるものが主流。
    ワインの生産量も世界第3位で、シェリーの産地としても有名ですが、独自に熟成させたブランデーは、DO(原産地呼称)で ” ブランデー デ ヘレス ” の原産地名許されていて、熟成に応じて、ソレラ(6か月以上)、レセルバ(1年以上)、グランレセルバ(3年以上)が表示できます。
    また、カタルーニャ地方のブランデーは ” エスプリ ” のDOを認可されています。
    粕取りブランデーも造られていて、 ” オルーホ ” と呼ばれています。   
  • ブランデー 選び方 南アメリカのブランデー / チリとペルーで造られる ” pisco(ピスコ)” 。17世紀にスペイン移民が、アンデス山ろくの太平洋岸の地にワインやブランデーの製造法をもたらし、できた蒸留酒をピスコ族が造る壺で保存したのでピスコと呼ばれるようになりました。単式蒸留機を使い、2~15か月樽熟成します。
  • ブランデー 選び方 日本のブランデー / 日本にあるブランデーに関する最古の文献は、江戸時代に長崎に来ていたオランダ人ヘンドリック デゥーフの回想録に、1812年、役人の茂伝之進が彼のためにジンとブランデーを蒸留したとあるそうです。
    1893年には国産ブランデーの広告が掲載されていますが、本格的な生産に入るのは1960年代になってからです。
    現在の国産ブランデーは、ユニ ブラン種、甲州種を原材料として単式蒸留機と連続式蒸留機を併用し、ホワイトオークの樽で熟成させるそうです。
    ただ、日本の気候はブランデー用のブドウの栽培にはあまり適さないので、輸入原酒をブレンドしたものが多いとのことです。      

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粕取りブランデー

ワインを搾った後の粕を蒸留させて造った粕取りブランデーもあります。

フランスでは1935年に原産地統制呼称法(AOC法)が定められ、
AOCワイン産地で造られるブランデーを ” Eau de Vie de Vin(オー ドゥ ヴィー ドゥ ヴァン)” といいますが、
長いせいか、俗称で ” fine(フィーヌ)”  といわれています。

ワインの搾りカスを使って造るブランデーで有名なのが、フランスのオー ドゥ ヴィー ドゥ マール(普段は縮めてマール)と、イタリアのクラッパです。

  • ブランデー 選び方 マール / フランスではワインの搾りカスを ” marc(マール)”  といいますが、これを蒸留して造ったブランデーです。製品の品質を保つために1941年に施工されたAR法により、14の生産地方が地名表示を許されています。
    赤ワイン用の搾りカスはできるだけ酸化させないで蒸留し、白ワイン用の搾りカスは、水で洗って発酵させた後に蒸留します。主に単式蒸留機を使いますが、特別な規制はないそうです。
    オーク樽で熟成し、蒸留ごの高いアルコール分を水を加えて40%まで下げますが、ARにより定められたものには45%以上と定められたものもあります。
    マール ドゥ ブルゴーニュとマール ドゥ シャンパーニュが特に有名です。 
  • ブランデー 選び方 クラッパ / EUではブランデーとして認定し、蒸留時のアルコール度数を86%以下と規定してます。
    クラッパの語源は諸説ありますが、中世ラテン語でブドウの実を指する ” rapus ” か、 ” grapulus ” からきているという説が有力で、この言葉地元で使われているうちに変化し、やがてブドウの絞りカスが ” grasupa”  になり、クラッパになり、それで作る酒もクラッパになったそうです。
    単式、連続式両方の蒸留方法が使われていますが、白ブドウの場合は搾ってすぐに、黒ブドウは発酵後の搾汁をソフトにし、発酵液を多く残すようにしてから蒸留するなどの改良が加えられ、品質が向上しています。
    製品化されているものは2種類あり、
    1)クラッパ ビアンカ(Grappa Bienca) / 蒸留後、2~3か月ステンレスのタンクに貯蔵したあと、蒸留水でアルコール分を40%台に薄めて瓶詰め出荷します。クラッパ ジョヴァーネ(Grappa Giovane) 若いグラッパ ともいいます。
    2)クラッパ インヴェッキアータ(Grappa Invecchiata) / 1年以上熟成させたもので、そのうち6か月以上は木樽で熟成させたものをいいます。
  • ブランデー 選び方 アグアルディエンテ / スペイン、中南米のスペイン語圏で造られている醸造酒。スペイン語で「燃える水」という意味。ポルトガル語では、アグアルデンテ(Aguardente)になります。
    スペインではワイン法で規制されていて、”農産物をアルコール分80%未満で蒸留したもの”となっています。
    原材料によって3つに分けられます。
    1)ブドウを原料とした、アグアルディエンテ デ ウバ (Aguardente de uva)。
    2)さとうきびを原料とした、アグアルディエンテ デ カーニャ (Aguardente de cana)。
    3)ブドウ以外のフルーツ原料とした、アグアルディエンテ デ フルータ (Aguardente de fruta)。
    他に、1)のウバは、ワインにした後に蒸留したアグアルディエンテ デ ビノ と、ワイン用のブドウの絞り粕で造ったアグアルディエンテ デ オルーホ (Aguardente de orujo)があります。
    アグアルディエンテは樽熟成させないものが多いようです。




アップルジャック Applejack

アメリカ産のリンゴのブランデー。
東部開拓時代、リンゴの収穫期に果汁を発酵させてシードル(サイダー)にし、飲料用に貯蔵しておいたところ、厳寒期に樽の中で水分が凍ってしまい、アルコール分と分離していました。
液体のままのものを飲んでみると、うまいばかりか体が温まる酒と分かり、「アップルジャック」と名付けて冬場に造るようになりました。
後に蒸留機を使い、季節に関係なく製造できるようになると、生産地もニュージャージー州からカナダ国境地帯まで広がりました。
現在は、連続式蒸留機で製造した後、最低2年以上樽熟成させているそうです。




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