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ジャパニーズウィスキーとして高い人気と評価を得ている日本のウイスキー。種類や特徴がわかります。

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日本のウィスキー

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日本のウィスキーはスコッチの製法を学ぶことから始まった

ウィスキー 種類

日本のウィスキー造りはスコッチ ウイスキーがもとになっています。

1962年、来日したイギリスのヒューム副首相は次のように語りました。

「50年前、日本の青年がやってきて、一本の万年筆とノートで、英国のドル箱であるウィスキー造りの秘密を盗んでいった。」

この青年は、日本で初めて本格的ウィスキーを造った竹鶴政孝です。

本格的日本の国産ウィスキーが発売されてから90年。
いま日本のウィスキーは世界から認められたウィスキーになりました。

2003年、サントリーの『山崎12年』が「インターナショナル スピリッツ チャレンジ(ISC)」の金賞を受賞したほかにも、日本のウィスキーは国際的コンペティションで数々の賞を受賞しました。
2004年には、サントリーの『響30年』が最高賞トロフィーを受賞。
それ以来、毎年のように『響』や『余市』など日本を代表するブランドが、何かしらの賞を受賞しています。

サントリーの『山崎12年』を世に送り出したブレンダーの輿水精一(こしみずせいいち)氏の「ウイスキーは日本の酒である」という本では、世界のウイスキーメーカーにとっては、12年物のブレンディドウイスキーが主戦場であるといいます。

ヒトでいえば、壮年、働き盛りあたりが、ウイスキーの12年くらいに相当するのだそうです。
12年物のブレンディドウイスキーといっても、
一番若い原酒が12年で、もっと古いものなど、いろいろブレンドして造っていると、輿水氏はいいます。

以後、ジャパニーズウイスキーはその実力が世界に認められ、
2011年には、『山崎1984』が「ワールド ベスト シングルモルト ウィスキー」、『響21年』が「ワールド ベスト ブレンデッド ウィスキー」、『竹鶴21年』が「ワールド ベスト ブレンデッド モルト ウィスキー」に選ばれました。


響17年の後継ラインとも評される「サントリー響 BLENDER'S CHOICE」 ワインカスク熟成原酒の使用が特徴となっており、使用原酒の平均は15年だとしている。 多種多様な樽で熟成を深めた原酒を厳選し、繊細なブレンドを重ねました。

熟成を重ねたバラエティ豊かな原酒を厳選してブレンドした、プレミアムブレンデッドウイスキー。豊かなモルト香と華やかな香り。甘い樽熟成香が愉しめます。










日本のウィスキーの歴史

日本人で初めてウィスキーを口にしたのがだれかは、わかっていません。
1853年、ペリーが浦賀の船上で幕府の役人をもてなした時、ウィスキーを振舞ったとあるらしいので、日本人で初めて飲んだのはこの人たちだったようです。
この1~2か月前に、琉球の人たちにも振舞っていて、「アメリカ ウィスキー」や「スコッチ」という言葉があるのだそうですが、当時の琉球は独立国ですから、日本人から外します。

ほかに歴史的に名前の知られている人物で考えられそうなのがウイリアム アダムス(三浦按針)とジョン万次郎ですが、
アダムスのころはスコットランドは別の国だったし、文献にもウィスキーという記述はないので除外。
万次郎は「ランム」を飲んだという言葉はあるのですが、ウィスキーはないそうです。

オランダ人を通してか、ほかの欧米人からか分かりませんが、強い酒があるということは知っていたらしく、それらを総じて「火酒」と呼んでいたようです。
『西洋立国編』という書物には、「ウィスキー 火酒ノ名」とあるそうです。
ウィスキーには、西洋人の飲んでいる強い酒、というイメージがあったようです。

ウィスキーが輸入され、一般の人でも口にできるようになったのは、1871年、横浜のカルノー商会というところが輸入した、通称「猫印ウィスキー」というのが有名だったそうです。
なぜ猫かというと、スコットランド王家のライオンの紋章が、ライオンのことをよく知らない日本人には、猫に見えたのかもしれません。


日本のウィスキー製造の本格的始まり

日本の本格的ウィスキー造りは、天王山山系のふもとにある山麓の地から山崎から始まりました。
日本のウィスキー造りに並々ならぬ情熱を持った、現サントリーの創業者鳥井信治郎と、スコットランドでウィスキー造りを学んだ竹鶴政孝の2人によってなされました。
竹鶴はのちに北海道余市にニッカウィスキーを造りましたが、イギリスのヒューム副首相が語った竹鶴の手になるウィスキー造りの秘密を記載したノートは、今も大切に保管され、その製法は今も守られているということです。

日本初のウィスキー蒸留所に山崎の地が選ばれたのは、京、大阪に近い地理的条件と、湿潤な気候などが適していたことと、また、利休も愛した名水が豊富に湧き出ていたからといわれています。
ウィスキーでも日本酒でも、名水なくして銘酒はあり得ません。

山崎で造られた日本初の本格ウィスキーは、1929年の寿屋の「白札(のちにホワイトと改名)」です。

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山崎には、ウスケというお化けがいる

サントリーのブレンダー、輿水精一氏の著書によると、山崎に突然洋風の大きな建物が出現したので、地元の人を大いに驚かせたそうです。
しかも地元の人はウィスキーがどんなものかも知りません。
その中に、原料の大麦が牛車に積まれ、列をなして運ばれてゆきます。
しかし、いつまで経ってもキルン(乾燥塔)から煙だけが吐き出され、何を造っているのか一向にわからないままです。
山崎の人たちは、「あそこには、ウスケという、大麦ばかりを食らう化けものが住んでいる。」と噂しあったという逸話が載せられていました。



日本のウィスキーの特徴

日本のウィスキーはスコッチウィスキーをお手本としていますから、スコッチに似た味わいです。
ただ、日本人の好みに合わせてか、ピート香は控えめになっていますし、中にはないものもあります。

日本では、習慣やアルコールにあまり強くない体質の人が多いせいか、水割りやハイボールで飲まれることが多いようです。
水で割れば味が薄くなるだけのように思えますが、これは水で割っても風味が崩れない、日本のウィスキーの特徴の一つで、伸びやかな酒質ゆえともいわれます。

日本独自のミズナラの樽

ブレンダーの輿水精一氏は、スコットランドと日本のウィスキー造りに対する違いは、気質の違いにあるといっています。
スコットランドの代表的な蒸留所から感じるものは、伝統的な手法を頑固に守り続けていること。
彼らのウィスキー造りは、余分なことをしないで自然に任せる、そういう理念が揺るがないと感じるそうです。

日本でもそれらの技法は守りつつも、あたらしい試みを行い、日本の文化や日本人の好みに合ったウィスキー造りを行ってきたそうです。

それらの中で端的にわかるものが、醸造用の樽の素材です。
スコッチではシェリー酒やバーボン ウィスキーの貯蔵に使われた樽を利用します。
新い樽を使うと、木の成分が出すぎて、香りがきつくなってしまうのだそうです。

ウィスキー 銘酒使用する木材は北米産のホワイト オークですが、ウィスキーに使うときは、内側を焼いたり焙煎したりするそうです。
これは樽材の成分を引き出すために欠かせない作業だそうです。

ただ、この時に出るバニラや焦げた感じの香りはスコッチには邪魔になるそうです。
ところが、面白いことに、バーボン ウィスキーは新樽を使い、古樽を使うとバーボンと認定されないそうです。
それをウィスキーに利用するのですから、うまくできています

日本では、ほかにミズナラの木材を使います。
第二次大戦中、オーク材の調達ができなかったので、北海道産のミズナラでやむを得ず樽を造って間に合わせたというのです。

ところが、これが思わぬ結果を生みました。新樽では木の香りが強すぎたのです、何度か使っているうちに、白檀とも、香木の伽羅ともいわれるような独特の香りのウィスキーになったそうです。
今ではジャパニーズ オークと呼ばれ、ジャパニーズ ウィスキーの独特な香りのもとであると、世界的に認知されていそうです。

ほかにも、杉やヒノキ、桜など、いろいろな木材も使うそうですが、中でも出色なのが、サントリーで販売された『響21』です。
なんと、日本古来の梅酒の樽で熟成させた原酒をつかったそうです。限定販売だったので、今では入手困難とのことです。


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グレーンウイスキーの生産に、蒸溜効率は劣るものの穀物由来の香味成分が残る「カフェ式連続式蒸溜機」を使用。そうして作られた「カフェグレーン」が、モルト同士の個性を調和させ、柔らかく、まろやかな余韻を残すニッカならではの深い味わいを生み出しています。

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白州をキーモルトに、世界的評価の高い山崎と、グレーンウイスキーの知多をブレンド。サントリーの御三家とも言えるウイスキーが、惜しみなくブレンドされたウイスキーです。

厳選した熟成モルトの豊かな味わいとグレーンの優しく甘い香りを絶妙にブレンドした至極の逸品、芳醇な香りとスムースな口当たりのジャパニーズウィスキーです。

15年樽熟成した原酒に1983年山梨県笛吹で蒸留した30年以上熟成されたモルトウイスキー原酒をブレンド。さらに北海道産のオーク材を使用したミズナラの新樽で仕上げました。





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